• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

先進的な知識表現および推論技術を基盤とした多目的最適化ソルバーの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K11242
研究機関名古屋大学

研究代表者

番原 睦則  名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (80290774)

研究分担者 宋 剛秀  神戸大学, 情報基盤センター, 准教授 (00625121)
田村 直之  神戸大学, 情報基盤センター, 教授 (60207248)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード解集合プログラミング / 多目的最適化 / 時間割問題
研究実績の概要

本研究の目的は,解集合プログラミング (ASP; Answer Set Programming) の適用範囲を多目的最適化問題に拡張する試みとして,ASP を基盤とした新しい多目的最適化ソルバーを実現することである.今年度の成果は以下の通りである.また,これらの研究成果の一部を,国内学会で発表した(5件,うち学生奨励賞2件).

最適化ソルバーの拡張:系統的探索と確率的局所探索を統合的に適用する反復手法 LNPS をさらに発展させ,高速 ASP ソルバー clingo 上に実装した.国際時間割競技会のベンチマーク問題集(全21問)を用いて性能評価を行った結果,提案手法は,通常の ASP ソルバーの系統的探索と比較して,多くの問題に対してより精度の高い解を得ることができた.さらに,1問について,既知の最良値を更新することに成功した.

特長的なアプリケーションの開発:カリキュラムベース・コース時間割問題に加え,配電網問題と車両装備仕様問題について応用研究を行った.車両装備仕様問題は,与えられた車種の数,装備タイプの集合,装備オプションの集合から,装備および燃費に関する制約を満たしつつ,予想販売台数の最大化や装備オプション数の最小化など,トレードオフの関係にある複数の目的関数のもとで最適な車両装備仕様を求める多目的組合せ最適化問題の一種である.企業から提供を受けた小規模・中規模・大規模の問題集に対して実験を行った結果,小規模な問題のパレート最適解を全列挙をすることができた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (5件)

  • [国際共同研究] ポツダム大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ポツダム大学
  • [学会発表] 車両装備仕様問題に対する解集合プログラミングの適用2020

    • 著者名/発表者名
      竹内頼人, 田村直之, 番原睦則
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第37回大会
  • [学会発表] 解集合プログラミングを用いた配電網問題の解法に関する一考察2020

    • 著者名/発表者名
      山田健太郎, 湊真一, 番原睦則
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第37回大会
  • [学会発表] SATソルバーを用いた一層平面配置配線問題の解法に関する考察2020

    • 著者名/発表者名
      三嶋哲平, 宋剛秀, 田村直之
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第37回大会
  • [学会発表] 解集合プログラミングによる様相命題論理Kの充足可能性判定2020

    • 著者名/発表者名
      飯野有軌, 田村直之, 宋剛秀, 番原睦則, 井上克巳
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会(第34回)
  • [学会発表] コスト制約つき組合せ問題に対するZDDを用いた高速な解列挙手法2020

    • 著者名/発表者名
      湊真一, 番原睦則, 堀山貴史, 川原純, 瀧川一学, 山口勇太郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会コンピュテーション研究会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi