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2022 年度 実績報告書

組織内ネットワーク消費電力削減のためのSDNスイッチ間通信速度切替方式の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K11253
研究機関筑波大学

研究代表者

木村 成伴  筑波大学, システム情報系, 准教授 (20272180)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード省電力化 / 通信速度切替方式 / 組織内ネットワーク / SDN
研究実績の概要

本研究では,大学などの組織が,所属する拠点間を接続し,かつ外部ネットワークと接続するために所有する組織内ネットワークの消費電力削減方式を開発することを目的とする.ここで想定している組織内ネットワークとは,OpenFlowスイッチで構築されたSDN (Software Defined Network)であり,コントローラからリンクの最大通信速度などの設定を集中管理できることを仮定している.そして,一台のスイッチにつながるクライアントが,外部ネットワークへ接続することを想定した他のスイッチにつながっているサーバと通信する状況を前提としている.最終年度は,交付申請書の研究実施計画で述べた「(2) 複数の拠点が同時に通信した場合の通信速度切替方式の開発」を行った.
昨年度までの研究成果により,2つの拠点から同時に外部ネットワークと通信することが可能となったが,拠点間で通信を行うことは考慮していなかった.しかし,ある拠点に組織内で使用するデータベースやファイルサーバを設置などすると,拠点間で通信することになる.このような状況に適用できるように提案方式を拡張した.状況に応じて自動的に通信速度が切り替わることまでは実現していないが,切り替わった場合に,消費電力が低下する見通しを示した.
研究期間全体を通じて実施した研究の成果として,申請時の研究計画書で述べた開発は概ね達成したと言える.特に,申請時では各拠点は外部ネットワークに接続することのみ仮定したのに対し,拠点間の通信を可能としたのは大きな進展である.しかし,本研究の通信実験では,3拠点のネットワークにとどまっているのに対して,申請時の研究計画書ではネットワーク構成図に拠点を5つ記載していた.このような規模の大きなネットワークでの実験が出来なかったところが反省点として挙げられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ALR Switching and Routing Strategy for Multiple Sites Based on Traffic Splitting Method for Power Saving2022

    • 著者名/発表者名
      Zhang Chao、Kimura Shigetomo
    • 雑誌名

      Proceedings of 2022 Tenth International Symposium on Computing and Networking Workshops (CANDARW)

      巻: 1 ページ: 33-39

    • DOI

      10.1109/CANDARW57323.2022.00063

    • 査読あり
  • [学会発表] 省電力化のためのトラフィック分割方式に基づくサイト間通信を考慮したスイッチ間帯域切り替え方式2023

    • 著者名/発表者名
      井田学, 木村 成伴
    • 学会等名
      電子情報通信学会情報ネットワーク研究会(IN)

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公開日: 2023-12-25  

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