研究課題
基盤研究(C)
本研究では,大学などの組織が,所属する拠点間を接続し,かつ外部ネットワークと接続するために所有する,SDN (Software Defined Network)スイッチで構築されたネットワークの消費電力削減方式を開発した.通信実験により,キャンパスネットワークを仮定したトラフィックパターンに当てはめた24時間分の合計消費電力が,消費電力削減対策を適用しない場合と比較して12.39%削減されることなどを示した.
情報ネットワーク
ネットワーク機器の省電力化とネットワーク性能の向上はトレードオフの関係にあり,通信機器の消費電力を削減すると,通信速度の低下や遅延の増加といったネットワーク性能の低下を招くことになる.本研究で開発した方式によって,組織内ネットワークの消費電力を削減するものであり,マルチパスを利用して,消費電力を過剰に増やすことなく,最大通信速度を段階的に増減する手段を提供することから,その学術的意義や社会的意義は大きい.