2021年度は、LAN内デバイス間通信における不審活動の分類(A Taxonomy of Suspicious Activities on LAN Device-to-Device Communications)の整理を進めた。この成果は、8月4日に開催されたAsia Pacific Advanced Network (APAN) の Security WGや、10月1日および2月17日に共同研究先のタイPSU大学とともに開催したLAN Security Monitoring Project Workshopで発表を行っている。また、Feature Extraction Pipeline and Analysis of Suspicious Events in Large-Scale LANs for Cyberattack Categorization というタイトルの論文として、ACMのBDE国際会議2022に採録された。またこれらの研究を進めていく中で、OTセキュリティの監視装置に関する研究が進展し、LTE-Cat M1 のIoT通信規格を採用したOTセキュリティ監視装置の開発に成功し、山梨県の太陽光発電所への導入も実現した。世界的に用いられているModbus / RS485フィールド通信ネットワークのアナログ・モニタリングシステムの開発と、攻撃異常をLSTMにより検知する研究も進み、IEEE SDS国際会議へのSmart Meter RS-485 Spoofing Attack Detection by LSTM Deep Learning Approachというタイトルでの論文投稿も果たし、採録が確定している。
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