本研究では色タグ方式の分散協調キャッシュ制御手法を提案する。色タグ方式の分散協調キャッシュは、キャッシュサーバとコンテンツにそれぞれ色タグを付して制御する。 また、デバイス間通信を利用したコンテンツ配信機構としてTEA方式を提案する。TEA方式では、基地局通信範囲内及びD2D通信範囲内のモバイル端末数とコンテンツアクセスの偏り(Zipf則の偏り)パラメータを用いて基地局通信量を最小化する。 本研究の成果を活用して分散協調キャッシュ技術を用いたコンテンツ配信網プロトタイプを試作し、小規模な実証実験を行った。実験の結果、キャッシュなしに比べ最大92%の通信量削減効果が得られた。
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