群衆行動推定は,位置,歩行や走行などの行動状態,移動方向に関わる推定により構成される.スマートフォンなどの通信デバイスを持ち歩くことが不要なデバイスフリー環境において,マルチパス伝搬状態を表すチャネル状態情報(CSI)を用いた推定方法の検討を実施した.位置や行動状態,移動方向を高精度に推定するためのアンテナ数や配置方法などの測定条件や,推定アルゴリズムを確立した. CSIを用いた応用例として,物質推定,水位推定,回転数測定,洗濯物の乾燥度推定などの検討を行い,人だけでなくモノに適用した場合における推定手法を確立した. また,無線LANセンシングに関する標準化の動向について調査した.
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