特定のサービスシステムだけが持つ情報を他のサービスシステムにおいても適切に利用できる仕組みの構築は,別々の組織により運用されいる場合だけでなく,同一または提携し ている組織で運用されているサービスシステム間でも有用であると思われる。実際,同一組織内で異なるID体系による複数のシステムがある場合,組織のユーザはそれぞれのシステムに保有されている自身の情報を複数のサービスを使い分けて利用しなければならない。本研究の成果は,そのような状況を解決する1つの手法となると思われる。また,複数の制御センターを階層的に設置することにより,大規模な組織内のシステムを論理的に階層的に統合することが可能である。
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