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2022 年度 実績報告書

モバイルにおけるブラウザ追跡技術の実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K11305
研究機関明治大学

研究代表者

齋藤 孝道  明治大学, 理工学部, 専任教授 (90307702)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードネット不正検知 / ブラウザ追跡 / Web追跡
研究実績の概要

本研究では、モバイルにおけるブラウザ追跡技術の実用化に関する研究として、ブラウザフィンガープリンティングの大規模実験を行った。結果として、高精度でデバイスの追跡を実現できる得ることを確認できた。ここでブラウザフィンガープリンティングとは、ブラウザから取得可能な情報(以後,特徴点と呼ぶ)を収集し、特徴点を複数組み合わせたものの差異をもとに端末を識別する技術である。
本研究の実験では、実システムへアクセスするモバイルデバイスなどを対象に、異なるブラウザ、デバイスの組み合わせを用いて、ブラウザフィンガープリンティングによる端末の識別精度を評価した。ブラウザフィンガープリンティングの手法としては、機械学習を用いた独自の手法を確立した。特徴点の収集にはアクティブフィンガープリンティング及びパッシブフィンガープリント手法を採用し、デバイスごとの特徴を抽出した実験の結果、ブラウザフィンガープリンティングを用いることで、高い精度でデバイスを識別できることが明らかになった。特徴点の組み合わせにより、各デバイスの識別が可能であり、同一のデバイスでも異なる設定やブラウザの変更によって特徴点が変化することが確認された。この結果は、ブラウザフィンガープリンティング技術がモバイル環境において有効な追跡手法となり得ることを示唆する。特に、不正検知や会員制Webサイトにおける会員IDの推定など、セキュリティや不正検知に関連する応用が期待される。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Bitcoinにおけるトランザクション間の流量を可視化するシステムの試作2023

    • 著者名/発表者名
      加藤志門,市野雅暉,升田尚幸,渡名喜瑞稀,藤井達也,小玉直樹,齋藤孝道,
    • 学会等名
      2023年 暗号と情報セキュリティシンポジウム
  • [学会発表] クラスタリングを用いたパッシブフィンガープリンティングによる端末分類の試み2022

    • 著者名/発表者名
      市野雅暉, 藤井達也, 渡名喜瑞稀, 神章洋, 升田尚幸, 小玉直樹, 齋藤孝道
    • 学会等名
      コンピュータセキュリティシンポジウム2022予稿集
  • [図書] ネット世論操作とデジタル影響工作2023

    • 著者名/発表者名
      一田 和樹、齋藤 孝道、藤村 厚夫、藤代 裕之、笹原 和俊、佐々木 孝博、川口 貴久、岩井 博樹
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      原書房
    • ISBN
      978-4562072651
  • [図書] マスタリングTCP/IP 情報セキュリティ編(第2版)2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤 孝道
    • 総ページ数
      400
    • 出版者
      オーム社
    • ISBN
      978-4274228797
  • [備考] Webボット解説サイト

    • URL

      https://www.saitolab.org/webbot/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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