研究課題
基盤研究(C)
秘密情報の安全な保管は情報の盗難対策や紛失対策に見られるように情報化社会において必要である.階層的秘密分散法を用いることで秘密情報の盗難や紛失への耐性に加え,秘密情報の消去容易性をも実現できる.本研究では,階層的秘密分散法などの研究を行い,XOR演算を多用する方式,IDA (Information Dispersal Algorithm) を利用する方式など,複数の高速な方式を提案した.
情報セキュリティ
情報のライフサイクルを考慮すると,生成された情報の安全な保管(盗難対策や紛失対策を含む)に加え,消去容易性をも実現できることが望ましい.秘密分散法を用いると,前者(安全な保管)は達成できるが,情報の消去に要するコストは大きくなる.本研究では,情報の安全な保管と確実な消去を実現できる高速な階層的秘密分散法を提案した.本研究成果を利用することで,生成された情報の安全な保管および確実な消去を実現できることになる.