データ漏洩事故の4割は人がコンピュータを介してデータを漏洩させるもので,それを防止する技術の開発が急務である.データ漏洩のポイントは,(1)データを利用した日常業務が行われその際はデータが平文でアクセスできる.(2)プログラムはアクセス可能なデータを複製・送信することが容易である.(3)データには流通させてもよい範囲が定められるが,それを人が都度判断しており誤判断が発生しやすい.本課題は,(1)のような場合でも,OSがプログラムによるデータの複製・送信を検知し,データの流通許可範囲外に漏れることがないかを判定することで,(2)や(3)によるデータ漏洩事故を防ぐ技術の開発を目指すものである.
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