画像信号処理において現れる「小規模ではあるが,膨大な量の特異値分解」を短時間で効率良く計算する方法について開発し,その成果を国内研究会および国際ジャーナルにおいて発表した.ある画素で得られた特異値分解結果を,周辺の画素において利用する方法である.本手法をノイズ除去法(ASTV: Arranged Structure Tensor Total Variation)に適用した場合,元々の実行時間を100%として,本手法を用いて計算効率化および並列計算を行う場合の実行時間は5%まで短縮された.多目的に用いられるGuided Image Filterへの適用においても,20%までの短縮を達成した.
|