研究課題/領域番号 |
18K11355
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木戸 善之 大阪大学, サイバーメディアセンター, 講師 (70506310)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | タイルドディスプレイ / 低性能計算機 |
研究実績の概要 |
本研究は,シングルボードコンピュータを用いた大規模可視化システム,タイルドディスプレイを構築するために,タイルドディスプレイ構成ミドルウェアを開発するものである.昨年度の研究としては,タイルドディスプレイのスケーラビリティに着目した.ディスプレイ数,解像度を増加した場合に,解像度の低下や描画の遅延が発生する. 特にフレーム画像を転送する際にフレーム画像圧縮を行っているが,このプロセスがボトルネックとなり,遅延を引き起こしている. そこでフレーム画像圧縮処理を分散化することによりボトルネックを解消すること目指し,ヘッドノードとディスプレイノードの間に中間ノードを実装した. 中間ノードは,複数のディスプレイ単位で設置し,送信ディスプレイノードごとにフレーム画像を分割した後,圧縮,送信を行う. 中間ノード実装の報告は国際会議にて行っており,そのフィードバックを受けて,本ミドルウェアを実装している.また一部のソースコードをGithubに公開し,オープンソースとして提供している. 今後の予定としては,さらなるボトルネック解消を目指し,パフォーマンス・チューニングや,マイクロサービスを用いた軽量化などを図る.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
タイルドディスプレイの開発および実験計測は,設置している大学で行う必要があり,感染症対策による大学への立ち入り制限の影響で,実験の進捗が遅れがあるが,国際会議にてタイルドディスプレイおよび中間ノードの実装の報告をしており,進捗している.
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今後の研究の推進方策 |
タイルドディスプレイミドルウェアのさらなるボトルネック解消を目指し,各プロセスの軽量マイクロサービス化の検討を行う.OS仮想化によるマイクロサービスのパフォーマンス計測の予備実験は済ませており,実装および国際会議投稿もしくは論文執筆を目指す.
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次年度使用額が生じた理由 |
感染症対策により研究進捗におくれが生じたため,次年度への繰越が発生した. 次年度では,現在の主流な技術を用いることでより高度な研究開発を行うことができる.具体的にOS仮想化技術を適用したタイルドディスプレイミドルウェアの軽量化,高度化を目指す.次年度使用額はその開発および研究発表のために使用する.
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