本研究は、水中に常時存在し、水流追従性の高い特徴を有しながら、今まで有効活用されていなかった藻類等の海中浮遊物を、センサとして利活用する試みである点で独創性が高く、従来困難であった、環境に優しく、空間的に密で、継続的に計測が可能な水流計測システムの実現を試みた意味にて、学術的、社会的な意義が高い。本研究で注目した「計測空間に常在し、流れへの追従性が高いものを、視覚的に追跡する」アプローチは、水中のみならず屋内/屋外計測へも転用可能である。本研究では海中/水中を対象としたが、本研究の成果は陸上/空中を含めた環境計測全般へと幅広い展開が期待できる。
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