アオリ光学系を用いた距離推定方式において,RGBの各チャンネルで得意とする距離推定レンジが大きく異なることが分かった.そこで,合焦面位置や被写界深度の深さが異なる各チャンネルのデモザイキング画像を利用することで,各画素におけるチャンネル間鮮鋭度比から距離推定可能な方式を提案し,検討を行った.加えて,カラーフィルタにより構成した絞りを光学系に組み込むことで,各チャンネル間で被写界深度の分布に大きな差異を設定し,1枚のイメージセンサで距離推定を可能とする方式を検討した.例えば,通常絞りはF5.6,Gカラーフィルタ絞りはF11として,RB平均画像とG画像間の鮮鋭度比から距離を推定する方式を提案した.
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