学習結果の理解が困難という深層学習の問題点解消に向け、情報圧縮のための積層自己符号化器を対象とし、スパース化のため6種類の正則化項を深層学習に適用した。自乗誤差評価値と結合数からなるパレート最適曲線で構成される閉領域の面積を正則化項の有効性評価とすることを提案し、標準的な結合重みの(a)L1ノルムよりも(b)選択的L1ノルムが有効であり、隠れ層出力の(c)選択的L1ノルム、(d)選択的L2ノルム、(e)KL-情報量、(f)非対角共分散和の(b)への追加が更に有効であることを実証した。得られた疎構造モデルから恒等写像と疑似恒等写像の存在及び情報損失との関係を明らかにし、人の理解向上に貢献した。
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