研究課題
2019年度は, 生体情報からの感情推定技術について,数多くの実証的研究を推進した. 特にラッセルモデルの二次元座標に準じなくても,独立して指標を評価し,それらを組み合わせることで,感情推定する方法を検討した.また,ロボットの表情に感情分析の結果をリアルタイムに反映するための時間遅延に関しての調査を行い, 短い時間で表情が変化することが好ましいといった評価などを得ることができた. また,生体情報をリアルタイムに利用した声がけロボットの研究開発を行った. これらの研究の成果として,査読付き国際学会9本, 国内4本,国内研究会9本,と数多くの論文を発表することができた.特に, ロボットの表情にリアルタイムに生体反応結果を反映させ,評価を行った研究では,IEEE のトップカンファレンスである ROMAN に採択され,発表を行うことができた.研究代表者の菅谷は,生体信号による感情推定に基づくロボットの研究(Emotion Aware Robot by Emotion Estimation using Biological Sensor)で, IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems (IROS’19), , IEEE Pervasive Computing and Communication (PerCom’19)等,トップカンファレンスとされる国際学会のワークショップで感情とロボットを結びつける研究について,基調講演する成果を得るなど,国際的に高い評価を得た.また,新聞掲載やJST新技術説明会登壇等など,次世代新技術として国内でも成果を評価された.
1: 当初の計画以上に進展している
心拍変動と脳波の同時計測による感情推定技術が,様々な分野への応用が可能であることを示すことができた. 査読付き国際学会9本, 国内4本,国内研究会9本,と数多くの論文を発表することができた. また,実際にロボットに実装し,新しいロボットの制作につながるなど,実用に向けた発展が得られた.また,アイデアの点でも, 植物をロボット化し,言語表現によりコミュニケーションさせるアイデアをまとめた研究が,情報通信学会, クラウドネットワークロボット研究会の年間を通じた発表者が表彰対象となる学生講演奨励賞で受賞するなど,多くの成果を得ることができた.
今後も引き続き,研究を推進する.現在,大学が入構規制がかかっており,学生の研究も実験などを自由にできないなどの制限がかかっており,実施が困難なことも多い.例年以上に,議論やリサーチに時間をかけて.研究力を下げないように実施する予定である.また,ロボットなどの利用については,本格的には後期から取り組みを推進する予定である.
最終成果の公表に向けた準備費用として利用します
本研究は,大学の広報誌への掲載,2019年度の日本私立大学連盟広報情報誌などでも取り上げられるなどの成果があった.
すべて 2020 2019 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
Sensors and Materials
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https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72861?media=bb