本研究は,モノやコトに関して人々の抱く感性の過程をモデル化し,モノとコトに関する感性をコンピュータ上でシミュレーション可能とする仕組みを開発することであった. モノの例として音楽を,コトの例として旅行を題材として研究を進めた.音楽に関しては,音楽に対する個人の印象と快不快を感性とし,個人の感性をポジティブに遷移させること支援する仕組みを設計し,その評価を行った.旅行に関しては,Apple Watchを利用して複数人から旅行中の脈拍を計測し,ネットワークを介してその情報をサーバーに集約する仕組みを設計し,その評価を行った.両方の題材に対して,個人の感性を推定し,支援する仕組みを設計できた.
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