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2020 年度 実施状況報告書

圧電素子を用いた学習機能を有するベッド上での心拍・呼吸・体動検出システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K11531
研究機関宮崎大学

研究代表者

田村 宏樹  宮崎大学, 工学部, 教授 (90334713)

研究分担者 淡野 公一  宮崎大学, 工学部, 教授 (50260740)
永田 順子  宮崎大学, 医学部, 講師 (50264429)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード心拍・呼吸計測技術 / 生体信号解析 / 睡眠時無呼吸症候群判断
研究実績の概要

2020年度は、2019年度までに開発したシステムをオリジナルに製作したマイコンに実装し、製品レベルのプロトタイプの製作を行い、その動作検証と、今までの研究成果を広く公表するための学会等での発表を計画していた。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、2020年度前学期期間は、企業と協力して開発したオリジナルのマイコンへの実装を行う作業のみで、人を用いた動作検証を実施することができなかったが、前学期期間中にマイコンを用いてセンサーからのデータを計測することには成功した。後学期では、マイコンによるシステムと、PCによるシステムとの比較検証を2名の被験者で実施したが、十分な検証ができるレベルの被験者を集めての実験は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、実施には至らなかった。2名での比較検証の結果、マイコンでのシステムは2019年度までに開発したシステムと、呼吸のデータ計測はほぼ同等の精度を得ることができ、睡眠時無呼吸症候群の判断に活用できることがわかった。ただし、マイコンのシステムでは今までよりセンサーからの信号にノイズが加わっており、そのノイズが商用電源を起因とするノイズであることが周波数解析から判明した。今後は、マイコンのノイズ対策が必要であることも分かった。
2020年度では、十分な検証実験と研究成果の公表ができなかったので、2021年度も研究を継続し、製品レベルのシステムが完成の後、心拍・呼吸計測精度および睡眠時無呼吸症候群判定精度を複数の被験者を対象にした検証実験よりまとめて、その研究成果を学会等で公表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2020年度は、人による開発システムの動作検証を十分な人数を集めて実施することができなかったため。

今後の研究の推進方策

2020年度に開発したマイコンによるシステムでは、センサーからの入力にノイズが加わることがわかった。周波数解析の結果、商用電源ノイズであることは分かっている。2021年度は、ノイズ対策及び、ノイズ対策が完了後に、人を対象とした動作検証を実施する計画である。製品レベルのシステムが完成の後、心拍・呼吸計測精度および睡眠時無呼吸症候群判定精度をまとめて、広く研究成果を学会等で公表する計画である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、人を対象とした検証実験の実施が困難であったため、2021年度も継続して研究を行う必要が生じた。そのため、2021年度では、人を用いた検証実験を実施するための学生雇用及び、研究成果を発表するための学会等の参加にかかる費用として使用する計画である。

人件費:学生雇用 8万円
その他:学会等参加費 12.8万円

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 生体情報センシングと人の状態推定への応用2020

    • 著者名/発表者名
      田村宏樹(第4節を担当)
    • 総ページ数
      7ページ(担当分)
    • 出版者
      NTS
    • ISBN
      978-4-86104-800-5

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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