研究課題/領域番号 |
18K11533
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
福田 道雄 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50363940)
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研究分担者 |
早野 順一郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90173054)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 透析中の血圧下降 |
研究実績の概要 |
本研究は非観血的連続血圧測定器(CNAPT略)を用いて透析中の血圧を測定し、透析中の突然の過降圧を予知することを目的としている。2019年度までは想定どおりに研究を進行できた。しかし研究器機であるCNAPが故障して修理が必要となった。器機購入をしたイーストメディック社に器機を預けて修理依頼をしたものの、器機修理にはオーストリアへの輸送を要した。コロナ禍によって長期間返却を得ず。2020年末にようやく修理後の器機が返却された。以上の経緯を経て2021年度にようやく研究が再開できたが、結果として研究の進行行程が概ね予定していたものから1年以上妨げられた。2021年現在は順調に進行できているが症例集積を想定していた時期に器機を利用できなくなったことが痛手となった。 また本研究では「血液透析治療中の突発的・過度な血圧低下」を検証するものであるが、いざデータ収集を行うとことのほか血圧低下が生じなかった。このことも研究の進捗が想定と比べて遅れている。しかしながら透析中の連続血圧モニターのデータ収集・解析の実績は集積できており、また併せて進行している「透析中の過降圧と関連する心拍数の変動」についてもデータ集積がなされ、研究主旨に先行してこちらの研究についての論文作成ができる見込みである。具体的には「心予後と関連する交感神経系活動度」の指標であるλ25、心臓迷走神経系の指標であるHFとの組み合わせが透析中の過降圧を来す患者において一定の傾向性が確認できている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究器機であるCNAPが故障し修理に出ていたものの、器機修理はオーストリアへの輸送を要した。さらにコロナ禍によって長期間返却を得ず。2020年1末にようやく修理後の器機が返却された。以上の経緯から2021年度にようやく研究が再開できたが、結果として概ね1年以上研究の進行が妨げられた。現在は順調に進行できている。
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今後の研究の推進方策 |
データは集積でき、また得られたデータの解析方針も見通しがたった。しかしコロナ禍による進捗遅れは否めない。幸い研究は延長を予定できたため鋭意、結果を求めて推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究器機が故障し海外での修理を要したが、コロナ禍で当該国オーストリアでの危機の出入国に制限があり長期間研究進行が妨げられた。
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