研究課題/領域番号 |
18K11543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
今井 賢一郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (80442573)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アイソフォーム / 細胞内局在 / ターゲッティングシグナル予測 / 多機能性 / 選択的スプライシング / 選択的翻訳開始点 |
研究成果の概要 |
本研究では、ミトコンドリアターゲティングシグナル(MTS)と小胞体シグナルペプチド(SP)の欠失/獲得予測を用い、ヒトのアイソフォームに対し、アイソフォームレベルで細胞内局在部位が変化する遺伝子の網羅的探索を行った。その結果、MTSを持つと予測される遺伝子のうち、約60%が、SPを持つ遺伝子の約30%が、アイソフォームレベルで局在変化を起こす可能性のあることが分かった。さらに、MTSを持つ遺伝子に注目し、MTSの欠失/獲得より局在変化を起こすアイソフォーム候補に対し、構造・機能解析、組織レベルの発現量解析を行い、局在変化と共に新たな機能調節を行うアイソフォーム候補群を見出した。
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自由記述の分野 |
バイオインフォマティクス
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子の重要な機能調節として、選択的スプライシングや選択的翻訳開始点によりN末端のターゲッティングシグナルの欠損/獲得による細胞内局在の変化とそれに伴う機能調節があるが、いったいどれほどの遺伝子が、どのような条件によって、このような細胞機能の調節を行うかは未だよくわかっていない。これに対し、本研究では、MTSの欠失/獲得よりアイソフォームレベルで局在変化を起こし、新たな機能調節を行う遺伝子候補を見出すことができた。今後、実験的検証を進めていくが、本研究で得られた成果は、アイソフォームレベルでの局在変化による機能調節機序の解明への重要なリソースとなると考えられる。
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