研究課題/領域番号 |
18K11544
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伊藤 弓弦 筑波大学, 生命環境系, 教授 (30500079)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 再生 / 間葉系幹細胞 / 両生類 / 遺伝子 |
研究実績の概要 |
近年、世界中で精力的に、細胞治療製品、再生医療等製品開発が進んでいる。しかしながら、3次元的な構造を高細精に再現するような治療法開発まではいたっていないのが現状である。その理由の一つに、そもそも再生能が低い哺乳類の細胞を用いて、自前での器官再生研究を行うのには限界があることが考えられる。本申請研究では、脊椎動物でありながら3次元的な構造を再生可能な両生類が有する能力に着目した。 昨年度までは、両生類体性幹細胞を用いた解析に先んじて、哺乳類体性幹細胞、血管内皮細胞を用いて、3次元的な構造を再現する上で重要な構成因子である「血管形成」に関するin vitroアッセイ系の構築及び重要な機能因子やシグナルパスウェイの整理を進めてきた。 今年度は、3次元構造に対する酸素/栄養供給に重要な血管形成に着目し、両生類に先んじて哺乳類体性幹細胞を用いて重要と思われる因子候補を数種、同定した。その上で、その両生類ホモログに関して、発現領域や機能に関しての解析をデータベースの情報を用いてすすめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度4月1日より、研究代表者は産総研内出向(事務系)を命じられ、研究を進めることが出来なくなった。 令和2年度11月1日より、研究代表者は筑波大学生命環境系に異動し、研究環境は確保したが、ラボのセットアップ等のため、研究が遅延した。(現在、延長申請承認済み)
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今後の研究の推進方策 |
哺乳類培養細胞を用いた血管新生アッセイ系の新規構築に成功したため、そこから得られる知見を駆使して両生類と哺乳類の比較生物学的アプローチを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度4月1日より、研究代表者は産総研内出向(事務系)を命じられ、研究を進めることが出来なくなった。 令和2年度11月1日より、研究代表者は筑波大学生命環境系に異動し、研究環境は確保したが、ラボのセットアップ等のため、研究が遅延した。(現在、延長申請承認済み)
次年度は、培養細胞を用いた新規血管形成関連遺伝子の機能解析を行う。
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