昨年度より実施した遠隔授業について、実験協力校の意向により、引き続いて実験を実施したが、新しい科研申請が採用されたため、新規の科研に対応すべく、システムをブラッシュアップして、新しい科研の一部としも機能するようにシステムが変更された。具体的には、 (1)遠隔授業対応:コロナ禍の中、遠隔授業対応の要望が強く、遠隔授業対応としたシステムをメモリを増強し、安定性を高めた。Wi-Fiルータの利用で、安定的に通信できるように改善された。実際に実験協力校の視覚障害者の生徒が、合成音声を利用して、ZOOMやTeamsを利用出来ることが確認された。テキストデータなどを活用することにより、テレビ会議システム利用中の教材の転送利用が可能となった。 (2)通信手段:県の情報通信に関する制限のため、Wi-Fiルータを貸出すことで対応することとなった。現状は、安定して利用できるていることが確認された。 (3)県を越えた交流の試み:遠隔授業用のシステムとWi-Fiルータを利用して、他県の同一システムを接続し、他県の先生方とのテレビ会議システムの交流を数回実施した。また、同一県内で、一般校との交流もテレビ会議システムを利用して実施した。県の情報通信に関する制限が、この種の実験の制限となっていることが、改めて浮き彫りとなった。秋以降は、新しい科学研究費による、タブレットPCによる実験が中心となったため、現状のシステムは更にブラッシュアップして、新しい科研に対応するように改良を実施する予定である。 研究発表も含めて、新しい科研の項目で、学会発表や論文発表を行った。
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