本研究では初学者のモデリング学習活動を支援し、その習得を促進するシステムを開発した。学習者はUMLを使用して、情報システム構築に関わるユーザや開発者の立場で、対象の業務やシステムをモデル化するために必要な講義を受ける。そして、演習を通じてその知識を確かなものにしようとしている状況を想定した。先行研究で開発したクラス図とオブジェクト図間にある矛盾を検査する一貫性・明瞭性診断機構に加えて、学習者の修正作業誘導機能、シナリオのオブジェクト図への反映度診断機能、モデル駆動開発によるモデル診断機能など、複数の診断機能を統合したシステムにより、学習者に多面的な気づきを与える学習支援システムを開発した。
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