本研究は、覚醒度を保ちつつ心理的負担が少ないチュータリングシステムの開発に取り組んだ。まず、三者対話形式でのチュータリングシステムのプロトタイプを作成し、二者対話方式と比較したアンケート調査から三者対話形式の有効性を検証した。また、知識グラフを用いた質問応答については、教科書の記述から述語項構造を用いて知識グラフを構築する手法と、各種の類似度を併用した検索手法とを用いて質問応答部を構築し、基本的な質問事例に対して動作検証を行った。さらに、システムの質問に対するユーザの解答評価手法を開発し、この評価手法において、単語の依存関係と述語のリレーションで知識グラフを作成する方法の有効性を確認した。
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