研究課題
本研究では,ユーザが仮想世界で様々なシミュレーションを試せる学習支援のための基盤について検討した.仮想世界におけるキャラクタの動きのデータベースである動作辞書,オブジェクトの辞書,コンテンツの形容詞にあたる表現をビジュアルとして表すエフェクト辞書について検討してきた.言葉と映像の橋渡しとなり,言葉やアニメーションや映像の断片を組み合わせ,仮想世界で利用される常識知識や視点・感覚・感情を取り入れ,誰でも簡単に物語および映像コンテンツを作成できる映像オーサリングシステムの基盤となる.キャラクタが仮想世界とのインタラクションにより自律的に動くことができるような動作のシミュレーション,仮想世界の中で展開するコンテンツとしての物語の自動展開方法についても検討してきた.キャラクタがオープンワールドである仮想空間とインタラクションすることによりどのように対処できるかということについて実装した.また,仮想世界から現実世界へのインタフェースとして,現実世界の道具などを利用して仮想世界に影響を及ぼすインタフェースについて検討した.また,表情から感情を読み取り動的にコンテンツを提示するアフェクティブインタフェース,脳波からの情報であるP300を用いて対象を動作させるブレインコンピュータインタフェースついても検討した.仮想世界に影響を及ぼすことのできる様々なインタフェースの可能性を検討し,仮想世界への作用を及ぼす学習支援のための基盤として研究成果とした.
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 1件)
ヒューマンインタフェース学会論文誌
巻: 22 巻, 2 号 ページ: 151-164
10.11184/his.22.2_151