研究実績の概要 |
小中学校でのプログラミング教育の必修化に合わせ、プログラミングの塾などでロボットを制御するプログラムを作成することがある。一方で、大学でのプログラミング教育は、C、Javaなどのコンパイルを必要とする言語やpython, rubyなどのスクリプト言語が利用されていることが多い。大学でもロボットを題材としてプログラミング教育を行っていない訳ではないが、少人数のグループで行うしかなく、数十人規模の演習教室で行うにはいくつかの問題がある。 そこで、問題を解決するために、1. プログラミング環境の提供、2. 成果物の評価手法を提案、3. 自動採点システムとして実装を行う。 平成30年度には、Windows, macOS, Linuxでしか動作しなかった対向2輪型ロボットシミュレータをAndroid,iPadなどのタブレット端末でも動作させるため、ブラウザ上でも動作するように改良を行った。また、教員が障害物を設置したプログラミング課題を作成できるようにした。ブラウザ上でプログラムを編集するために、テキストエディタも利用できるが、Google Blocklyを活用しブロックエディタも利用可能とした。これにより、小中学校のプログラミング教育でも十分利用可能である。今後は、教員側の負担をより削減するために様々な機能の実装、自動採点システムの開発を行う計画である。そして、大学でのプログラミング教育でも利用できるように改良を行う予定である。
|