研究課題/領域番号 |
18K11594
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研究機関 | 群馬工業高等専門学校 |
研究代表者 |
崔 雄 群馬工業高等専門学校, 電子情報工学科, 准教授 (30411242)
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研究分担者 |
李 亮 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (00609836)
李 鍾昊 公立小松大学, 保健医療学部, 准教授 (40425682)
市村 智康 (大谷智康) 群馬工業高等専門学校, 電子情報工学科, 准教授 (60360327)
平社 信人 群馬工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (60540458)
八村 広三郎 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70124229)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | リハビリ / VR学習支援システム |
研究実績の概要 |
VR空間内の感覚相互作用を用いた脳卒中患者のリハビリ向けの学習支援システムの開発を目指す。①視覚・聴覚・触覚刺激を同時に与えるリハビリテーションのために力覚提示装置を用い、負荷運動ができる学習支援システムを開発する。②健常な手で力覚デバイスのグリップを握り、ミラーセラピーを再現する。そのフィードバックによりミラーセラピーのリハビリ効果を高める。③被験者の手をバーチャルハンドにより提示することで身体所有感の回復を促す。 本年度における研究実績の概要は以下のとおりである。 本研究では、VR空間内の感覚相互作用を用いた脳卒中患者のリハビリ向けの学習支援システムを構築している。視覚刺激はリフレッシュレート120Hzに対応した液晶ディスプレイにより検討している。触覚刺激の提示および空間位置座標の取得には,3次元力覚インターフェイスデバイス(SensAble Technologies PHANToM Omni)によって行った。このデバイスは,最大3.3 N,最大連続0.88 Nの力を提示することができる。本研究で用いたものは把持型のデバイスであり、ペン型のデバイスの先端部分の座標を取得することができる。聴覚刺激の提示にはステレオスピーカーを用いた。3次元力覚インターフェイスの制御にはオープンソースのライブラリであるCHAI3D2.0.0を用いた。また、3DCGの提示にOpenGL、立体音響の提示としてOpenALを用いて実装している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①リハビリテーションのために力覚提示装置を用い、バーチャル木琴を叩く負荷運動を行うことにより、聴覚・触覚刺激を同時に与えるVR学習支援システムを構築している。②健常な手で力覚デバイスのグリップを握り、被験者の麻痺した側の手が動くことでミラーセラピーを再現し、そのフィードバックによりミラーセラピーのリハビリテーションを行うシステムについて検討を行った。さらに、ミラーセラピーのリハビリを行うためのシステムの試作も行っている。
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今後の研究の推進方策 |
①視覚・聴覚・触覚刺激を同時に与えるリハビリテーションのために力覚提示装置を用い、負荷運動ができる学習支援システムを構築する。②健常な手で力覚デバイスのグリップを握り、ミラーセラピーのリハビリテーションを行うためのシステムを試作する。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:システム構築に必要な装置が、予定以上に安価に押さえられたため。 使用計画:研究成果の発表と評価実験に活用する。
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