本研究では環境標準試料について試料分解法及び元素分離法の検討、精密同位体比測定法の検討、安定同位体比のデータベース作成を行った。Mg(δ26Mg)、Zn(δ66Zn)、Sr(87Sr/86Sr)同位体比測定とこれらをまとめたデータベース作成した。 試料分解法の検討では有機物に有効な低温灰化装置のコンタミネーションの可能性が高いことが分かって、微量試料の場合にはクリーンルームで行われるきれいなテフロン容器を使った濃酸による分解が有効であることが分かった。特にZnとMgの測定値の不安定性は測定条件を設定する際に干渉イオンの生成を抑えることで安定した測定値を得ることができるようになった。
|