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2023 年度 研究成果報告書

一細胞α線照射ライブイメージングによる体内局所被ばく影響評価

研究課題

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研究課題/領域番号 18K11641
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分63020:放射線影響関連
研究機関京都大学

研究代表者

角山 雄一  京都大学, 環境安全保健機構, 准教授 (90314260)

研究分担者 堀江 正信  京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (60727014)
戸崎 充男  京都大学, 環境安全保健機構, 准教授 (70207570)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード細胞照射 / α線 / 高LET放射線 / DNA二本鎖切断 / DNA損傷修復 / バイスタンダー効果 / ライブイメージング / シングルセル
研究成果の概要

本研究では、狙った一細胞へのα線できるシステムの確立と、これを用いての照射細胞周囲へのバイスタンダー効果の組織・臓器特異性の検出を目指した。結果、一個のヒト培養細胞の核を狙ってPo-210由来のα線を数個単位で照射し、その後の細胞内分子挙動をリアルタイムで観察することが可能となった。また、平滑培養細胞だけでなく三次元培養の細胞塊に対しても照射可能であることも示した。バイスタンダー効果については、効果を鮮明に検出するには至らなかったものの、DNA二本鎖切断(DSB)の修復関連蛋白質が、α線がヒットした核内の局所に集積する様子を動画で撮像することに成功した。

自由記述の分野

放射線影響

研究成果の学術的意義や社会的意義

放射線がん治療の分野では、加速器が生成する重粒子線や、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)におけるα線など、高い線エネルギー付与(LET)の放射線が用いられるようになった。また短半減期α核種を用いたセラノスティクス医療の臨床研究も始まっている。しかしミクロスケールでの高LET放射線影響については未解明な部分がある。バイスタンダー効果(もらい泣き効果)がその一つである。本研究により、大型の加速器を用いずとも簡便にこれらの未解明領域を明らかにすることが可能な細胞照射解析システムの開発に成功した。

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公開日: 2025-01-30  

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