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2021 年度 実績報告書

土壌環境における消毒副生成物質の挙動に及ぼす気候的要因の影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K11669
研究機関帝京平成大学

研究代表者

高木 敬彦  帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 教授 (30163182)

研究分担者 杉田 和俊  麻布大学, 獣医学部, 講師 (00747701)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード土壌 / 塩素系消毒剤 / 変異原性物質 / LC-MS/MS / GC/MS / SCAN測定
研究実績の概要

本研究では塩素系消毒剤を土壌に散布した場合に発現する有害物質について、変異原性物質検出を指標に、その主たる変異原性物質についてLC-MS/MSによる測定およびGC/MSによる測定を行った。まず3種類の土壌を風乾し、粉末状塩素系消毒剤を土壌10:1の割合で添加し混合した。24時間静置後、土壌の一部を取り出し、土壌の用量1に対し蒸留水10を加えて1時間振とう抽出を行って再度静置後、上澄液をろ過してpH2に調整し、塩化ナトリウムを加え、t-ブチルメチルエーテルで抽出したものをLC-MS/MSによるQ1 SCAN測定及びGC/MSによるSCAN測定に供した。その結果、塩素処理した、いずれの土壌からもMXなど代表的な強い変異原性を示す物質は検出されなかったため、次に同試料を用いてLC-MS/MSを用いたQ1 SCAN測定を行い、含有成分の分子量測定を実施した。その結果、3種類の土壌全てから質量スペクトルをもつピークが認められ、それは塩素系化合物のスペクトルである可能性が示唆された。これらの結果から、MX以外の塩素系化合物の存在が示唆されたため、塩素系消毒剤添加土壌および非添加土壌を作製し、同様の処理を行った後、GC/MSによるEIモードによるSCAN測定を行い、ライブラリーサーチを実施した結果、得られた2つのクロマトグラムから塩素処理を行ったものはピークが増加し、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸などハロ酢酸類の他にchloro methyl bennzaldehide, chloro benzoic acid, trichlorophenol,tetrachloro hydroquinone, dichlorophenyl acetic acidなど、塩素化合物のスペクトルが多数確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 塩素処理土壌中の変異原性物質の検索2022

    • 著者名/発表者名
      杉田和俊 ,丸山美優,小野史礼,髙木敬彦
    • 学会等名
      日本環境化学会

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公開日: 2022-12-28  

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