• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

全球スケールにおける反応性窒素影響の統合的把握と将来予測

研究課題

研究課題/領域番号 18K11672
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

仁科 一哉  国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主任研究員 (60637776)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード反応性窒素 / 環境リスク / 潜在リスクマップ
研究実績の概要

本研究は文献サーべイに基づいて、反応性窒素に関わる諸問題の抽出を行い、知見の集約化とデータベース作成を行うこと、またデータベースを用いた潜在リスクマップの作成を目指すものである。
昨年度までに大気質、水質のデータに加え、富栄養化指標である藻類繁茂や人間や家畜の影響項目であるメトヘモグロビン血症等の項目を整備した。本年度は文献調査によって作成した窒素リスクデータベースを活用して、潜在リスクマップの作成手法の検討を行った後、モデルを用いた過去、将来シナリオ解析に着手した。分布モデルについては、当初はMax Entropy法を第一候補として考えていたが、検討の結果、機械学習(および統計)モデル間の違いが大きく見られたため、複数モデルを用いたアンサンブル平均を結果をして用いることにした。採用したモデルは、一般化線形モデル、一般加法モデル、ランダムフォレスト、サポートベクターマシーン、Max Entropy法の5つである。推定したモデルを用いて、河川、地下水、大気質の反応性窒素潜在リスクマップを作成し、複数リスクを有する地域の特定が可能になった。また将来予測では、乾燥化が進む地域で地下水質悪化リスクがあることが明らかになった。
また追加的な研究として、本研究の将来シナリオでは考慮されていない、反応性窒素リスクをもたらす新たな課題としてNH3燃焼について、レビューを行い、NH3燃焼由来の反応性窒素排出によって引き起こされる環境影響についても別途考察を行った

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [国際共同研究] Peking University(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      Peking University
  • [国際共同研究] IIASA(オーストリア)

    • 国名
      オーストリア
    • 外国機関名
      IIASA
  • [雑誌論文] New ammonia demand: ammonia fuel as a decarbonization tool and a new source of reactive nitrogen2022

    • 著者名/発表者名
      Nishina Kazuya
    • 雑誌名

      Environmental Research Letters

      巻: 17 ページ: 021003~021003

    • DOI

      10.1088/1748-9326/ac4b74

  • [雑誌論文] Historical trends of riverine nitrogen loading from land to the East China Sea: a model-based evaluation2021

    • 著者名/発表者名
      Nishina K、Ito A、Zhou F、Yan X、Hayashi S、Winiwarter W
    • 雑誌名

      Environmental Research Communications

      巻: 3 ページ: 085005~085005

    • DOI

      10.1088/2515-7620/ac1ce8

  • [学会発表] 全球~地域スケールの生物地球化学モデルによる窒素フロー解析2021

    • 著者名/発表者名
      仁科一哉
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会2021年度北海道大会
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi