研究課題/領域番号 |
18K11682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 大妻女子大学 (2023) 埼玉県立大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
四ノ宮 美保 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (60291069)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高分子化合物 / 中分子量 / 農薬 / 複合影響 |
研究成果の概要 |
中分子量高分子化合物と環境化学物質の複合影響を明らかにするため、電荷等の異なる5種の高分子化合物と農薬他の化学物質の共存下で培養細胞の増殖・生存に与える影響を検討した。その結果、高分子化合物単独では、陽イオン性のポリエチレンイミン (PEI) が最も強く細胞増殖・生存を抑制することが確認された。さらに、PEI単独では影響を与えない濃度において、チウラム(殺菌剤)による細胞毒性を相殺すること、一方で、パラコート(除草剤)の細胞毒性作用を増強することを見いだした。
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自由記述の分野 |
環境化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中分子量高分子化合物と環境化学物質の複合影響に関する基礎的知見が乏しい現状において、本研究では高分子化合物の種類と細胞毒性の強弱の関係を示すともに、PEIがチウラムに対してはその毒性を相殺し、パラコートに対してはその毒性を増強することを明らかにした。本研究の成果は、化学物質の複合暴露によるリスク評価の基盤となる知見を提供し、今後のリスク評価の高度化に貢献するものと期待される。
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