• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

酵素内包タンパク質ナノカプセルを利用した大気汚染物質硫化カルボニル除去法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K11691
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
研究機関秋田大学

研究代表者

小川 信明  秋田大学, 名誉教授, 名誉教授 (80169193)

研究分担者 尾高 雅文  秋田大学, 理工学研究科, 教授 (20224248)
松村 洋寿  秋田大学, 理工学研究科, 講師 (60741824)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードタンパク質ナノカプセル / エンカプスリン / フェリチン様プロテイン / 硫化カルボニル加水分解酵素
研究成果の概要

硫化カルボニル加水分解酵素(COSase)は、大気汚染物質として危惧されている硫化カルボニル(COS)を硫化水素(H2S)とCO2に加水分解する反応を触媒する。気体を基質とするため反応効率が良くないCOSaseの酵素反応の改善を目的として、好熱菌Thermotoga maritima由来エンカプスリン(Tmエンカプスリン)の中空のナノカプセル状構造体を利用した酵素反応系の構築を行った。Tmエンカプスリンの内包化ペプチド配列を外来タンパク質に付加することで、Tmエンカプスリンへの内包に成功した。また、Tmエンカプスリンに内包化した酵素の触媒活性が維持できることを明らかにした。

自由記述の分野

分析化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

エンカプスリンは内包したタンパク質をプロテアーゼ等の分解酵素から保護できることから、マイクロリアクターの反応場として応用が期待されている。本研究により、外来タンパク質のTmエンカプスリンへの内包が可能であることが示唆された。また、Tmエンカプスリンのナノカプセル状構造体内において、外来タンパク質の活性は維持されることが明らかになった。本成果は、COSaseによる効率的なCOS分解反応を可能とするために、反応場としてTmエンカプスリンのナノカプセル状構造体を利用する手法の開発につながることが期待できる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi