研究成果の概要 |
生物学的汚染土壌の処理方法の一つであるバイオオーグメンテーションにおける汚染物質分解細菌の濃縮と効率的な新規濃縮技術の開発を目指し、生物学的に難分解性である1,4-ジオキサンをモデル汚染物質とした活性汚泥の馴養を磁気分離を用いた磁化活性汚泥法で培養した。約800日間の馴養の結果、炭素源として添加した1,4-ジオキサン及びテトラヒドロフランがCOD除去率として90%以上を示した。この馴化汚泥から1,4-ジオキサン存在下で増殖する細菌種の単離に成功したことから、磁化活性汚泥法を用いた分解細菌の濃縮と単離が可能である事が示唆され、より効率的なバイオオーグメンテーション技術の開発の可能性が示された。
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