研究課題/領域番号 |
18K11693
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
秦野 賢一 群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (20282410)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 植物除塩 / 塩害 / 食品廃棄物 / 抗酸化活性 / メラノイジン / 廃糖蜜 / ファイトレメデーション / 耐塩性植物 |
研究成果の概要 |
まず3種類のラジカル種を用いて、メラノイジン類似生成物(MLP)またはMLPをさらにメタノール分画した試料の抗酸化活性を測定した。また、抗酸化活性と相関があると考えられているシミそばかすの発生原因であるチロシナーゼに対する各種MLPの阻害活性も測定した。最後に、MLPの添加によって塩に対する実験植物の耐性がどう影響を受けるのかを考察するために、植物体のミネラル濃度を測定する以外にも抗酸化酵素活性などの生化学的指標も同時に測定した。結果として、抗酸化活性をもつMLPを培地に添加することによって、実験植物の耐性が上がることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
環境科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MLPは抗酸化活性を持つことから、塩ストレスにより発生した活性酸素をMLPが解消するために本来その役目を担うSODの活性が低下するのではないかと以前は考えていた。しかし、MLP添加により植物の活力増加が観察され、かつSOD活性も上がることが判明したので、培地に添加されたMLPによる植物の活力上昇の原因は、MLPの抗酸化活性特性によるものではないことがわかった。また、人工海水添加条件では植物体のMg濃度が高くなり植物の活力が上がることことから、海水の侵入による塩害土壌においてMLP添加と組み合わせた植物除塩は非常に有効な修復方法であることが結論づけられた。
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