研究課題/領域番号 |
18K11716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64030:環境材料およびリサイクル技術関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
井田 旬一 創価大学, 理工学部, 教授 (20409783)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 感温性ポリマー / 磁性粒子 / 重金属回収 / 電解酸化法 / 誘導加熱 |
研究成果の概要 |
本研究では、低環境負荷、かつ吸脱着速度、及び、吸脱着量が大きく、再利用可能な感温性重金属吸着剤を開発した。本吸着剤では、吸着した重金属の脱着の際に通常用いられる酸などは必要なく、10-50℃の温度スウィング操作のみで重金属の回収が可能であった。また、その際の加熱について、溶液全体を加熱する必要はなく、吸着剤粒子の溶液からの迅速な分離を目的に使用したマグネタイトの誘導加熱特性を用いた局所加熱を応用することも可能であった。
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自由記述の分野 |
環境材料科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、低環境負荷、かつ、重金属回収性能の高い吸着剤が開発され、誘導加熱を用いるこれまでにない重金属回収法実現の可能性も示された。今後、この吸着剤と誘導加熱を組み合わせた新たな重金属イオン回収プロセスを実現できれば、メッキ工場排水、電子機器処理廃水、汚染土壌処理等へ幅広く応用可能と考えられる。また、これにより近年深刻になりつつある、廃棄物処分場の問題や資源枯渇の問題の解決に貢献できると期待される。
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