研究実績の概要 |
2022年度は、コロナ禍を配慮し利根川流域・房総半島においてDNAデータを収集した。分析結果を基に、特にニホンウナギの在/不在を判断しGISを用いた空間結合を行った。最終的に対象地を全国に拡大し、ニホンウナギを含む絶滅危惧種淡水魚類の生息地評価デジタル地図を作製した。GISでは、流域基盤データ・河川横断構造物等の拡充を進め、産地市場別水揚げ情報・海面漁業生産統計調査を追加整備し、全国沿岸域の水産資源状況をより詳細に定量化した。主な研究成果は以下のとおりである。 1. 亀山哲(2023)環境DNA分析とウナギの生息地解析,河出書房新社,中尾勘悟著、久保正敏編著,有明海のウナギは語る、第2章「ニホンウナギの生態」2-4,pp.28-30 2. 亀山哲(2023)自然共生社会の実現のための「運ぶもの」と「運ばないもの」,河出書房新社,中尾勘悟著、久保正敏編著,有明海のウナギは語る、第9章「森里海の連環を考える」コラム,pp.237-238 3. T. Kizuka, H. Mikami, S. Kameyama, S. Ono, H. Suzuki (2023) Hydrological environment affects the nutrient retention and runoff function of naturally re-wetted agricultural peatland in lowland river floodplain, Science of the Total Environment, Vol.857,3, 159483 3. S. Kameyama, N. Kondo, S. Matsuzaki, N. Nakajima (2022) Evaluation of Suitable Habitat for Japanese eel by Integration eDNA Analysis and GIS in Japan, INTECOL2022, Geneva, Swiss
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