2-プロパノール(IPA)・硫酸塩含有排水を中温UASBによって処理した。立ち上げ期間短縮を目的とし、IPAの中間代謝物を副基質としてIPA主体排水への添加を試み、効果を確認できた。この理由は、メタン生成活性の増加と硫化水素への耐性獲得と考えられた。副基質の添加の有無が、古細菌と細菌のFISH観察に差異をもたらした。COD/SO42--Sのより低い条件であるIPA 10,000mgCOD/L、酵母エキス250mgCOD/L、硫酸塩300mgS/Lの排水を供給し、OLR 15kgCOD/m3/dayの運転が、メタン回収量の増加の観点より適していた。硫酸塩還元は主にIPAを直接分解していた。
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