ライフサイクルアセスメント(LCA)を活用し持続可能な調達を実現する上で、データの入手可能性に起因する不確実性を考慮することが重要である。そのため、対象とする不確実性をエピステミック(知識の不十分性に基づく)不確実性と明示化した上で、シナリオ不確実性を定式化した。まず、データの質に基づいた従来の方法ではなく、意思決定者の知識状態を組み入れた新たな方法を提示した。次いで、土地利用変化を事例とし、知識状態に対応したライフサイクルGHG排出量を求めるとともに、知識状態を考慮した確率分布を導出した。さらに、バリューチェンに関する視点を持続可能な農業システムへの転換の視点と連結する方法を開発した。
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