研究課題/領域番号 |
18K11767
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
川原 尚子 近畿大学, 経営学部, 教授 (40511184)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社会影響 / 再生可能エネルギー / 社会的責任 / 持続可能性報告 / ソーシャルビジネス / 情報開示 / エコラベル |
研究実績の概要 |
当該年度の研究実績には、研究論文3本の公表がある。まず「企業社会報告の再考:1970年代と1980年代の社会的責任、社会的便益・コストに関する文献からの含意」では、本研究課題の遂行における、理論的基礎を提示する社会報告の議論を整理している。本論文では、会計学研究に対する挑戦的で根本的な議論を提示していた1970年代と1980年代の会計学分野における社会的責任や、社会的便益・コストの測定の問題を中心に文献レビューを行い、現代の社会報告への会計学的アプローチや持続可能性会計への含意を検討した。次に「エコラベルの目的・成功要因・課題とステークホルダーの意識・選好:文献レビュー」では、世界に存在する多様なエコラベルプログラムの成功要因や、ステークホルダーの意識と選好を探るため、先行研究のレビューを行い、今後の方向性を明らかにした。本論文では、社会影響の情報開示と選好の問題を明らかにするため、エコラベルという環境情報開示と選好の問題を取り上げて検討した。最後に、「ソーシャルビジネスの社会影響の情報開示―エコラベルのデザインの要素に焦点をあてて」では、ソーシャルビジネスの社会影響を開示できるエコラベルのあり方を検討するために、エコラベルの分類の視点を吟味し、また電力関連のエコラベルを比較検討した。より高い価格プレミアムを生み出すエコラベルのデザインの観点には情報項目、情報量、情報の信頼性があることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍において、調査研究のための現地訪問、移動、面談の手続きがなかなか取れない制約条件のもとでも、本研究課題に関連した内容の論文を複数公表できているため。昨年度よりも研究を一層進展させることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍において、調査研究のための現地訪問、移動、面談の手続きがなかなか取れない制約条件があることもあり、研究期間の延長申請をしているが、令和3年度末で完了の見込みである。研究計画の大幅な変更や重大な課題は特にないと判断している。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度において、サンプル数の比較的多いウェブ調査を数度に分けて行う予定があるため、あえて繰り越したものである。
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