研究課題/領域番号 |
18K11772
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
ロメロ・ホシノ イサミ 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (40579471)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | キューバ革命 / 砂糖 / エルネスト・ゲバラ / 日本キューバ関係 / 日本外交史 / 対日差別待遇問題 |
研究実績の概要 |
2021年度は、国内出張 (東京) と海外出張 (英国)を予定していたが、新型肺炎の影響で東京の日本外交史料間にはアクセスできず、職場のBCPのルールの影響で海外出張はキャンセルした。したがって、今まで調べてきた史料に基づいて、遠隔方式の国際学会『第1回LASA /ASIA 2022』で発表 (1つ)と日本国内の学術雑誌『国際政治』に投稿し (査読あり)、出版された。 前者では、日本以外の研究者の貴重なコメントに加えて、研究の英語版の一部を出版するための人脈を増やすことができた。一方、後者では、『国際政治』は、日本国内における国際政治学関係における最も重要な雑誌であり、キューバやラテンアメリカの専門家だけでなく、他の地域の研究者にも研究者に紹介することが可能になった。この論文は日本語で出版したので、専門家でもない一般の日本人読者も読めるので、研究の重要なテーマであるエルネスト・チェ・ゲバラの訪日に関する新しい見解を示すことができたと確信している。 しかし、研究に必要な史料を見ることができないことから、研究は進んでいない状態である。2022年度には国内出張と海外出張を再び試みるが、予定していた英国と豪州の状況次第で中止になる可能性がある。国内の場合、現時点のコロナでは、出張が可能であり、東京での史料をカメラで撮り、その情報を分析すれば、研究は進むと考えている。ただし、2022年度は最後の年であり、現時点の状況では分析が不十分であり、1年を延長することがやむを得ないと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、日本と海外の外交史料に基づいて日本とキューバの二国間関係に加えて、1960年代において日本が直面していた「キューバ糖依存」問題とそれに関連した日米の対立について分析している。新型コロナの前には、米国の史料館で調査をし、そこで得た情報は分析しているが、肝心な日本側と他にキューバ、英国、豪州などの史料館には新型肺炎の影響で史料を分析できていない。今後、東京の史料館と英国にはいけると願っているが、研究にとって貴重であったキューバでの史料分析は2021年と2020年度は困難であると予測している。キューバでの調査を諦め、日本と英国、そして豪州の情報が加われば、研究が進めている研究は、ある程度の成果を得ることが可能だと考えているが、残念ながら国内と海外のコロナの現状に左右される可能性がある。
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今後の研究の推進方策 |
研究が、コロナの影響で大幅に遅れていることから科研の延長をもう1年延長することを考えている。これが可能になれば、研究が必要な最低限の国内出張と海外出張が可能になり、分析できた史料を日本と米国の学術雑誌に投稿したい。同じように、今までの研究業績をまとめた書籍の出版も考えている。すでに、今まで調べた情報に基づいて書籍の出版のドラフトを進めている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で国内・海外出張の予算を使用できていない。それによって未使用額が生じた。今後、この金額を国内出張と海外出張に使用する予定である。また、研究図書を購入する。最後に、英語の学術雑誌に論文を投稿する予定であり、外部の英語校正会社に、情勢を要請する予定である。
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