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2023 年度 実施状況報告書

ニューヨーク市におけるバングラデシュ出身の移民:移民第二世代の生活実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 18K11792
研究機関立教大学

研究代表者

鈴木 弥生  立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (80289751)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
キーワードニューヨーク市 / アメリカ合衆国 / 移民第二世代 / バングラデシュ / 南アジア / イスラーム
研究実績の概要

2024年2月23日から3月9日まで(日本時間:3月10日帰国)、ニューヨーク市に滞在して海外共同研究者シャイード アリ(ロングアイランド大学教授)と国際共同研究に関して打ち合わせを行った。また、アリの新著(2023)が出版されたことから、その内容に関する報告と研究会を実施している。アリは、学校選択や学校生活を通して、ニューヨーク市における移民第二世代(移民第三世代)の現状を分析している。
さらに、主としてバングラデシュ出身の移民第一世代を中心として、労働実態や移民第二世代への影響に関する聞き取り調査を行った。バングラデシュ出身の移民第一世代は、母語や祖国の伝統や慣習に重きをおいている。そのため、ニューヨーク市で生活する子どもたちにそれらを継承することを望んでいる。今回の移民第一世代からの聞き取り調査でも「家庭内の会話はベンガル語である。子どもたちは、就学まで問題なくベンガル語を習得している」と回答している。しかしながら、就学とともに子どもたちの価値観は変化する。すなわち、子ども同士の影響を受けるようになるのである。そこに、バングラデシュ出身者の葛藤がみられる。とりわけ保護者たちは、母語について、会話のみならず、読み書きの習得まで出来るようになることを期待している。これに対して、移民第二世代の多くは、ベンガル語の読み書きまでは難しいと回答している。
そのほか、ニューヨーク市立大学(ジエームス マンディバーグ教授)、コロンビア大学南アジア研究所を訪問して、研究機関や研究者の紹介、新型コロナウィルス蔓延後のニューヨーク市の現状、移民第二世代の進学状況に関する情報を収集している。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の研究の推進方策で述べたように「バングラデシュ出身者からの聞き取り調査に関しては、国際共同研究加速基金 国際共同研究強化(B)(「ニューヨーク市の移民労働者:新型コロナウィルス感染の影響についての国際共同研究」: 研究代表者:鈴木弥生)と重複するところがある」。そのため、移民研究を専門とする社会学者、国際共同研究B・海外研究協力者のシャイード アリ教授との打ち合わせや研究会(以下)を通して、今後の研究・調査に関する方向性を見出すことが出来た。また、移民第ニ世代や移民第三世代の現状についても詳細なインタビューを行うことができた。
1.参加者: Syed Ali(Long Island University, Brooklyn), Sato Kazuhiko(研究協力者),and Suzuki Yayoi(研究代表者)、The Peer Effect: How Your Peers Shape Who You Are and Who You will Become, 開催場所:ニューヨーク市、ロングアイランド大学
ブルックリン、開催日:2024年2月26日、時間12時~15時。
2.参加者: Syed Ali(Long Island University, Brooklyn), Sato Kazuhiko(研究協力者),and Suzuki Yayoi(研究代表者),The Peer Effect: How Your Peers Shape Who You Are and Who You will Become,開催場所:ニューヨーク市、ロングアイランド大学 ブルックリン、開催日:2024年3月4日、時間12時~14時20分。
また、ニューヨークに居住しているバングラデシュ出身者(移民第一世代)を通して、移民第二世代への影響、とりわけ、母語やバングラデシュの慣習についてインタビューを実施することが出来た。2024年度以降の現地調査についても了解を得ることができた。

今後の研究の推進方策

これまでの現地調査では、主として、移民第一世代の労働実態、職種、職歴、雇用形態、賃金、移民第二世代へのかかわり方、バングラデシュの言語や文化継承に関する考え方に焦点をあてて調査を行ってきた。2024年度は、バングラデシュ出身の移民第二世代を対象として聞き取り調査を行う。
2024年度は本研究課題の最終年度になることから、移民第二世代を主対象とする論文を執筆する。また、本研究課題は「ニューヨーク市の移民労働者:新型コロナウィルス感染の影響についての国際共同研究」国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)(研究代表者:鈴木弥生)と重複するところがある。そこで、海外及び日本国内の共同研究者等との連携を密にしながら本研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの感染状況や現地治安状況を確認していたことから、2023年度の調査時期が年度末になった。その旅費を2024年度に精算することになった。残額については、現地調査や文献や資料収集にあてる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件)

  • [国際共同研究] ロングアイランド大学 ブルックリン/コロンビア大学/ニューヨーク市立大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ロングアイランド大学 ブルックリン/コロンビア大学/ニューヨーク市立大学
  • [雑誌論文] A Study into Characteristics of Asian Immigrants in the United States of AmericBackground and Interaction of Bangladeshi Immigrants in New York City2024

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Yayoi, Sato Kazuhiko, and Duffill Paul William
    • 雑誌名

      Bulletin of the College of Community and Human Services, Rikkyo (St. Paul's) University

      巻: 26 ページ: 17-34

    • DOI

      10.14992/0002000432

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「グローバルな視点から考えるコミュニティ福祉:Think globally act locally」(他シンポジスト:浅井春夫、沼沢秀雄、湯沢直美、司会:跡部千慧)『コミ福 25 周年 ─「いのちの尊厳」の視点でふりかえり、今後を展望する─』【シンポジウム録 分科会発表報告書 2022年度総会報告】2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木弥生
    • 雑誌名

      『まなびあい』立教大学コミュニティ福祉学会

      巻: 16 ページ: 33-41,61-62

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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