ナイジェリア人ディアスポラは2000年以降急増し彼らの送金額も急増した。政府は送金を歓迎したが彼らが主張する民主化や人権運動には警戒的であった。ディアスポラは2019年の大統領選挙で若手政治家を支援したが惨敗し、選挙後は国内の民主化運動を支援した。これに対し政府は送金の禁止や出入国制限で規制を加え、一部の分離独立運動には徹底的な弾圧を行った。 政府とディアスポラの緊張関係が高まる中、2023年に大統領選挙が行われた。既成の二大政党に伍してディアスポラが支持する労働党のオビ候補が善戦した。政治の民主化や脱地域主義を掲げる彼の躍進は都市部若者とディアスポラの連携の可能性を示すものとして注目される。
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