• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

災害や人道危機でのセクターを超えた協働が公共圏拡大に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K11798
研究機関近畿大学

研究代表者

桑名 恵  近畿大学, 国際学部, 准教授 (80596073)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード災害対応 / マルチセクター / スリランカ / 東北 / 市民社会
研究実績の概要

本年度は、スリランカと東北において、災害対応がもたらす市民社会への影響についての文献調査、フィールドワークを実施した。スリランカにおいては、2019年4月における連続爆破テロ事件の影響で、現地調査ができない状況が続いた。2019年8月には渡航できたため、現地協力団体と協議し、現在事例の研究と、関係各所へのインタビュー調査を開始した。特に、災害対応における企業の連携によって市民社会に生まれたインパクト、連携の成功事例、課題などを分析することができた。新たな調査の修正点に関しては、2020年3月に再渡航し、追加のインタビューとともに、協力団体と協議をする予定だったが、コロナ禍の影響で、渡航を延期し、遠隔で進められる調査を開始した。ただし、スリランカにおけるコロナ禍のロックダウンにより、調査の完了には予定よりは時間がかかる見込みである。東北においては、今年3月に予備調査を実施した。東日本大震災において素地が作られた官民連携が他の災害対応にどのような影響を与えているのかという点を調査した。ただし市民社会に与えた官民連携のインパクトの連続性がとりにくい実態が浮かび上がった。その後の調査については、コロナ禍の状況を見ながら調整し、当初の予定通りの調査ができるかの見極めが必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究はフィールドワークを中心に分析する手法をとっているが、2019年のスリランカにおける連続爆破テロ事件の発生、コロナ禍における出張の制限などにより、現地調査の実施が困難な期間が続いたため、分析や考察も遅れが生じる状況となっている。

今後の研究の推進方策

質問表調査、Zoomによるインタビューなど、フィールドワークを実施しなくても遠隔でできることを試みているが、スリランカにおいては、ロックダウンがまだ続いており、先の予定が立てにくい。東北における調査も、状況が許せば、なるべく早く現地調査を開始したい。

次年度使用額が生じた理由

スリランカでの現地調査が1回、東北調査が2回中止になったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 人道支援における「現地化」の潮流と課題:世界の動向と日本のNGOをめるぐ状況からの高sつ2019

    • 著者名/発表者名
      桑名 恵
    • 雑誌名

      Journal of International Studies

      巻: 4 ページ: 111-128

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi