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2022 年度 実施状況報告書

カメルーンにおける定期市ネットワークの社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K11806
研究機関東京外国語大学

研究代表者

坂井 真紀子  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70624112)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード定期市 / 野菜生産 / カメルーン西部州 / 伝統的首長領
研究実績の概要

令和4年(2022)度は、コロナ禍を鑑みた延長が認められた。カメルーンでの調査はビザ取得の手続きの関係で中止となったため、8月にフランス・パリの国立図書館で世界のローカル市場に関する文献調査を行った。主に分野における市場研究、また研究対象地域であるカメルーン西部州及びその周辺のバムン王国の自然、社会生活誌などから伝統的首長領と地元の市場の関係について考察を深めた。
12月には、カメルーンの首都ヤウンデにおける市場研究で著名な塩谷暁代氏を招き課題研究会を開催した。(題目:『草の根プロジェクトを通して見た市場商人との実践的対話と市場研究』)同日行った、塩谷氏の学生向けの授業内講演(題目『市場からみるアフリカ都市の暮らしーカメルーン首都ヤウンデの事例』)では、市場研究の現代的な重要性について話があり、フィールドワークの面白さを実感できる内容であった。
3月、ガーナ大学と本学現代アフリカ地域研究センター共催のセミナー(“Joint Seminar of State and Rural Resource Management in Africa”)に参加し発表を行った。(題目:Periodic Market Networks as a hub for local resource management - A case study of West Cameroon-)
これまでの調査結果に加え、近年アフリカ諸国の都市部で進出がめざましいスーパーマーケットの業態と、既存のローカル市場のあり方のコンセプトを比較することで、地域住民の生活に密着したローカル市場の存在意義の多様性を浮き彫りにすることを目的とした。まだ分析枠組みについて試行をかさねている段階ではあるが、ローカル市場研究の今後の展開にむずびつけられるような視座を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響で3年間、フィールドワークが実施できていないが、2019~2020年にバイクタクシーの調査結果をまとめて発表できたことは大きな成果だと考えている。2022年はこれまでの成果を再度見なおし、最終的な成果報告をどのようにまとめるかについて検討した。さらに、本科研終了後の研究の方向性も合わせて検討している。

今後の研究の推進方策

2023年度は最終年度になるため、カメルーンでの現地調査を行い、協力者と成果を共有する機会を作りたいと考えている。だが、近年、隣接する英語圏2州における紛争の影響で、調査地の治安がどのようになっているかを見極める必要がある。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は、3年にわたるコロナ禍のために繰り越した助成金は現地調査数回分にあたるが、今年度もカメルーン調査が難しかったため、より短期で行きやすいフランスでの文献調査に切り替えた。そのため差額が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Periodic Market Networks as a hub for local resource management - A case study of West Cameroon -2023

    • 著者名/発表者名
      Makiko SAKAI
    • 学会等名
      “Joint Seminar of State and Rural Resource Management in Africa”, University of Ghana
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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