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2020 年度 実施状況報告書

多様化する中華学校における音楽教育の民族音楽学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K11808
研究機関東京学芸大学

研究代表者

有澤 知乃  東京学芸大学, 留学生センター, 准教授 (90588906)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード中華学校 / 音楽教育
研究実績の概要

日本の華僑教育をよりグローバルな視点から理解するため、海外における華僑社会や華僑文化の事例として、主にアメリカとマレーシアを対象とした先行研究や各種資料にあたり、華僑の言語選択、社会的な帰属意識、文化的嗜好、中華街などでの文化事業や音楽活動等に関するデータを収集した。マレーシアの中華学校で勤務する教員への聞き取りを行い、児童生徒の社会的背景、学校の教育目的や教育方針、音楽科を含む各教科で使われている教授言語や教授方法の概要について情報をまとめた。
中国本土並びに台湾における音楽教育のカリキュラムや教材に関する先行研究にあたり、日本国内の中華学校で使われている音楽教材との比較考察を行なった。中国本土の小学校の音楽教師からの聞き取りを行い、日本の中華学校で用いられている音楽教材の歴史的・文化的な背景や、教育教材としての位置付けについての意見をまとめた。
日本の中華学校から、これまで情報収集した2校に加えて新たに1校について、歴史と変遷、現在の教育方針や児童生徒の社会的背景、音楽科の概要や文化活動の事例について情報収集を行い、これまで得られた他校の情報と合わせてデータベース化を行なった。さらに、最終年度に実施する児童へのアンケート調査の準備として、民族音楽学的な手法や視点に加えて音楽心理学的な観点を確認するため、主に音楽アイデンティティに関わる内外の最新研究から調査手法と調査項目の検討を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の拡大により実地調査が延期となったため。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症の拡大が収束したのち、学校にて児童生徒へのアンケート調査と個別の聞き取りを実施し、これまでの調査結果と合わせて分析・理論化を行い、研究成果の発信に向けた準備を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の拡大により学会や実地調査が延期になったため次年度使用額が生じた。次年度は、新型コロナウイルス感染症の状況を注視しつつ、可能な限り調査を遂行すると共に学会・研究会等にも参加するために助成金を使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Music Education at Overseas Chinese Schools in Japan: The Changing Relationship Between the Homeland and the Host Society2021

    • 著者名/発表者名
      Arisawa, Shino
    • 雑誌名

      Senri Ethnological Studies

      巻: 105 ページ: 269-283

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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