研究課題/領域番号 |
18K11813
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
小林ハッサル 柔子 立命館大学, グローバル教養学部, 准教授 (80793885)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 移民移動歴史研究 / トランスナショナル・ヒストリー / アジア太平洋地域研究 / 太平洋戦争史 / オーストラリア・日本関係 |
研究実績の概要 |
本研究の目的の一つであった太平洋を縦に横断するトランス・ナショナルな歴史を編集した編著本(Transpacific Visions: connected histories of the Pacific across North and South)を2021年8月にLexington Books から出版する。この本は多国籍な研究者たちが結集して北米中心主義的な太平洋史に対して、半球横断的な太平洋史を実証研究によって展開した。この研究をさらに発展させ、戦争によって引き起こされる移動を、「危機と移動」という視点からさらに発展させるべく国際共同研究チームを大学からの支援を受け、大学を基盤として設置した。引き続きこのテーマに関する研究を深めていく予定である。2021年にはオーストラリア・アジア研究学会のリサーチファンディングにも、この「戦争によって引き起こされる移動」というテーマで同国際共同研究チームで応募している。2021年6月には上記の、Transpacific Visions: connected histories of the Pacific across North and South に関する国際発表を、6月にThe European Network in Universal and Global History (ENIUGH)によって開催されるSixth European Congress on World and Global History:Minorities, Cultures of Integration,and Patterns of Exclusionにて行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初2020年に出版される予定であった本の出版が諸事情により2021年になった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、今年度得た新たな研究に着手できるよう、2021年8月の出版を目指して全力を尽くす。 2021年5月24日に、オーストラリアアジア研究学会(Asian Studies Association, Australia) から、この研究に関連する「アジア・太平洋における戦争と移動」というテーマでオンライン・ワークショップを開くためのグランドを獲得した(AUD2500). 今後もこのテーマを、引き続き国際的に発展させていく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2021年8月に出版させる編著本が現在、最終段階に入っており、次の工程でインデックス作業に入る。このインデックス作業を出版社のIndexerに依頼し、その費用を今年度の科研費から捻出する。
|