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2020 年度 実施状況報告書

援助における参加とアラインメントの持続可能性への効果

研究課題

研究課題/領域番号 18K11815
研究機関愛媛大学

研究代表者

三上 了  愛媛大学, 法文学部, 准教授 (10386708)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード開発援助 / ウガンダ
研究実績の概要

国際開発学会において「援助プロジェクトのアウトプットを持続させる要因の探索―ウガンダにおけるフィールド実験の結果から―」というタイトルで口頭発表を行い、援助プロジェクトのアウトプットの持続性を損なう要因とされてきた継続コストとオーナーシップ欠如への対応策としての参加型アプローチと援助内容の現地化の有効性を、家庭用飲料水処理法の普及を試みる援助プロジェクトを題材にウガンダでRCTを行った本研究の検証結果を報告した。具体的には、参加型の介入方法がプロジェクト・アウトプットの持続性に何ら有意な影響も与えない一方で、課題解決方法を現地に合わせることはむしろ有意に負の影響を与える、つまりアウトプットの放棄を早めてしまうことを報告した。
また、行動計量学会では、「被験者自己申告結果に依拠したフィールド実験の陥穽─途上国での開発援助政策評価を例に」というタイトルで口頭発表し、開発援助の政策評価においては、分析対象者は援助の裨益者である場合が多く、その回答は「社会的望ましさ(social desirability)」の影響を受けやすく、それがフィールド実験の検証結果に対しても影響してしまうことを、本研究で行ったウガンダにおける家庭用飲料水処理法の普及活動に関するフィールド実験で目的変数(水処理の継続)を、自己申告のみに基づいて測定した場合と客観的指標(飲料水1mlあたりの大腸菌群数)を加味して測定した場合でそれぞれ分析し、結果を比較することで示した。
なお、前者に関しては英文論文を査読付き国際雑誌に投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

パンデミックの影響で、国際学会での報告はできなかったが、日本の学会での口頭発表を二本行い、さらに、査読付き国際ジャーナルに投稿できたので。

今後の研究の推進方策

投稿した論文の査読結果に対応して、掲載を目指す。方法論に関する英語論文も完成させて、査読付き国際雑誌に投稿する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 援助プロジェクトのアウトプットを持続させる要因の探索 ―ウガンダにおけるフィールド実験の結果から―2020

    • 著者名/発表者名
      三上了
    • 学会等名
      日本国際開発学会
  • [学会発表] 被験者自己申告結果に依拠したフィールド実験の陥穽 途上国での開発援助政策評価を例に2020

    • 著者名/発表者名
      三上了
    • 学会等名
      日本行動計量学会

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公開日: 2021-12-27  

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