研究課題/領域番号 |
18K11832
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
津田 睦美 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (70351236)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 仏領ニューカレドニア / 日本人出稼ぎ移民 / 写真アーカイブ / 写真の表象 / 移民会社 / ニッケル鉱山 / 日本人会 / 日系社会 |
研究実績の概要 |
コロナウィルス蔓延の時期と重なった本研究は、研究期間を2年延長した上でようやく終了した。公文書館が閉館するなど、予定通りの出張ができず、調査には不十分な点も残るが、それでもなんとかアーカイブとして公開できる目処がつくところまで完成した。 特に、米国国立公文書館でのニューカレドニア日本人移民に関する写真の調査収集は、今まで誰も行っていない作業だけに、自分自身で行いたかった。結局、慣れないアメリカでの制限の多い調査というリスクを避け、専門業者に委託した。誠意のある調査結果で、どういった傾向の写真を所蔵しているかがある程度わかるようになったが、まだまだ不十分であることは疑いない。フランスの公文書館での調査も、残念ながら一度しかできなかった。一方、ニューカレドニアでは十分な写真を収集している。これで、本研究のためのニューカレドニア、フランス、アメリカの公文書館が所蔵する、ニューカレドニア日本人移民に関する写真の収集に区切りをつけたい。 収集した写真は、専門家に依頼して作成したフォーマットにはめ、デジタルアーカイブとして体裁を整えている。ただ、翻訳のブラッシュアップ、ニューカレドニア政府公文書館のアーキビストによる確認作業も完了したとは言えないため、ニューカレドニア政府公文書館での本アーカイブの公開はもう少し先になると考える。その経過報告は、津田のウェブサイトのブログで報告していきたいと思う。 2023年9月からニューカレドニア大学客員研究員として滞在するので、この機会にニューカレドニア政府公文書館の館長、アーキビストと集中的に話し合い、滞在中に、講演会、展覧会、マスコミによる取材などで公開し、いろんな意見を集約しながら、誰にでも使いやすい実用的な写真アーカイブとして、次世代の研究者や、日系社会が活用できるようにしていきたい。
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備考 |
展覧会「Les Japonais a Thio, 130eme anniversaire d l’arrivee des Japonais en NC」 場所 ニューカレドニア政府公文書館 会期 2023年2月18日から7月末(予定). 企画 津田睦美 ニューカレドニア政府公文書館
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