本研究は、先進的な取り組みを行う3 つの地域連携DMOの分析から、DMOの活動展開プロセスを明らかにし、その上で、CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)を手掛かりにして理論的な考察を行った。考察の結果、地域連携DMOといっても、設立背景やメンバー構成等によってステークホルダーとの関係のあり方は異なり、そして、活動展開プロセスも異なることが分かった。さらに、本研究では、観光地の社会的価値の創造(地域活性化)と経済的価値の創造(企業利益の増大)を両立させ得るCSV実践の姿も明らかにした。
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